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婦人科の基礎知識
:更年期の基礎知識
更年期
の基礎知識
更年期障害ってどんな病気?
ホルモン療法
漢方薬
サプリメント
婦人科を活用して更年期を健やかに
月経が開始し始める思春期、赤ちゃんを産むのにふさわしいホルモン環境になる成熟期、卵巣の力が不安定になる更年期、卵巣がその役割を終える閉経期…と、女性は女性ホルモンによって生きるステージを変えていきます。
思春期には体と心の発達のバランスがうまく取れないといったトラブル、成熟期には妊娠、分娩、体調や精神の不調からくる月経異常などのトラブルに悩まされます。また、更年期には、更年期障害の症状として知られている、ホットフラッシュや気分の落ち込み、イライラなどなどといった表面に現れる不調に悩まされることに加え、目には見えないホルモンの減少による体の変化が起こり始めます。さらに、閉経期にもホルモンがなくなってしまったことより、様々なトラブルが起こります。女性の一生って、本当に大変なんですね。
★☆One Point☆★
卵巣は、自分自身で考えてホルモン出したり止めたり、排卵したりしているのではなく、脳からの指令で働いています。ですから、女性の体の中では、自分が気づかないうちに、とっても神秘的なことが起こっているのです。そのため、女性の体や月経は、生活や環境の変化やストレスなどの影響を受けやすいのです。
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更年期障害ってどんな病気?
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個人差が大きいのが更年期の特徴です。
何歳からという決まりがないのが更年期の特徴です。女性ホルモン「エストロゲン」は、成熟期には脳からのコントロールを受けて、月経周期にそって卵巣から規則正しく分泌されます。しかし、加齢に伴い卵巣が力を失い、脳からの指令に反応できなくなる時がやってきます。卵巣は、それでもがんばろうとします。 すると、頑張れる時と頑張れない時に、エストロゲンの分泌量に驚くほどの差が出るのです。これが更年期のスタートです。 この時期は個人差が非常に大きく、そのため、何歳から始まると決めることができないのです。 「月経が止まってしまことが更年期」ではないので、ご注意ください。
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更年期障害の症状
のぼせる、汗がでる、眠れない、疲れやすい、肩が凝る、イライラ、気持ちが沈む、やる気が起こらない…さまざまな症状が現れますが、 これは 自律神経のバランスが崩れることによって出てくる不調です。 ホルモンの分泌の幅が大きすぎて、体がその幅についていけないために起こってきます。また、ホルモンの減少による関節の変形が引き起こす痛みなども、更年期障害の症状の一つです。
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どんな治療が始まるの?
まずは 本当に更年期障害かの診断を行います。単なる自律神経失調症、精神的な不調、婦人科領域以外の病気の可能性もあります。月経の状況や生活の変化、普段受けておられる検診や、ほかの病院での診察について詳しくお話をうかがって、やっぱり更年期障害かしら?と診断させてもらったら、ホルモン療法をはじめとした治療が始まります。
もちろん、更年期による症状でない方々にもきちんとお話しして、その病状にふさわしい治療を受けていただきます。更年期障害じゃないかもしれないし…などと一人で悩まず、気軽にご相談ください。
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更年期障害の対処方法
更年期障害の治療には、その人の趣向や状態、目的に応じて様々なアプローチが考えられます。その中でも代表的な、ホルモン療法、漢方療法、そして、最近注目されているサプリメントについてご説明しましょう。
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ホルモン療法
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ホルモン療法って何?
女性ホルモン(エストロゲン)の不安定な分泌を調節するために、ホルモンを補充する療法です。また、この年代では、生理があっても排卵していないことがあります。(排卵の有無は基礎体温から知ることができます)
その方の目的に応じて、ホルモンの種類や組み合わせ、使い方を選んでいきます。また、副次的な症状を緩和するために、漢方薬を併用させていただくこともあります。
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ホルモン療法って誰でもできるの?
乳がんでホルモン感受性のあると診断された方、心筋梗塞や脳梗塞と診断された事のある方などは、ホルモン療法は受けていただけません。逆に、子宮がんや卵巣がんになったことのある方、子宮筋腫や子宮内膜症といったホルモンに関係のある病気の方でも受けていただけるホルモン療法があります。患者さんときちんと話し合いながら、安全に治療を進めていきます。
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どの程度症状が改善しますか?
ホルモンの調節をすることで、更年期による症状はかなり改善します。個人差はありますが、だいたい、ひと月くらいで効果が出始めます。 ただ、更年期の女性は、ホルモンの問題に加えて、職場、家庭など、自分を取り巻く状況に対する多くのストレスを抱えるお年頃。 ホルモン状態が調整できたからといって、子供の成長、夫との関係、親の介護、仕事場での立ち位置、etc…といったストレスがなくなるわけではありません。
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日常生活のアドバイスも行います
ホルモンの調節ができてからが、婦人科医の腕の振るいどころです。 皆さんのお話を聞きながら、同じ女性の立場から、その人に応じた生活習慣の改善の提案や、必要であれば漢方薬やサプリメントの処方を行っています。私とお話をし、悩みを話すことだけで、症状が改善する方も少なくありません。気軽にご相談ください。
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更年期以降の表に出てこない変化にも有効です
更年期以降、女性ホルモン減少に伴い様々な変化が体内で起こっています。これは、更年期障害が激しく起こる方も、まったく何もなかった方にも同じように起こっています。
1. 骨が弱くなる
2. 血管が固く脆くなる
3. 代謝が悪くなる(特にコレステロールや中性脂肪の脂質代謝)
4. 皮膚のコラーゲンが減る
日々の生活の中で、こういった変化を実感するか?と聞かれれば、感じないと答える方がほとんどだと思います。おそらく、健康診断や病院での検査で、メタボといわれる高脂血症を指摘されて初めて気が付くか、年々増え続ける体重で実感するくらいです。
更年期の早い段階からホルモンを補充し続けることで、将来の心筋梗塞や脳梗塞、認知症の発生を抑えることができます。
ただし、閉経して10年以上経過してのホルモン療法を開始するのは、逆の効果になるので注意です。
更年期障害に悩まされた人は、将来の心筋梗塞や脳梗塞、認知症予防のチャンスをつかんだといってもよいかもしれません。
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ホルモン療法はいつまで続けるの?
年齢にもよりますが、だいたい2年から5年くらいでホルモン療法を続けるべきかどうかの意志確認をします。症状が治まってくれば、やめたいのは当然の心理です。しかし、あまり早くやめてしまうと症状が再発することになるので、やめる時期は慎重に見極めます。やめてしまうと、血管や骨に対するホルモンの恩恵も同時に放棄してしまうことになります。ですから、健康に関心のある方や家族的なリスクを持つ方などは、継続することを望まれます。ホルモン療法を受けている間は、定期的に婦人科に通っていただき、血液検査をし、子宮・乳房のメンテナンスを行います、異常があれば婦人科医が初期治療をし、専門医によるケアが必要なら優秀な専門医を紹介するなど、健康管理・維持をお手伝いしていきます。
私自身も骨粗しょう症の素因があり、生涯にわたってホルモン療法をする必要を感じています。ずっと同じ量の薬を続けるというわけではありません。ライフステージに合わせて、量の増減をしながら健康を守り、安全に続けることが大切です。
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ホルモン剤は嫌という方へ
全く抵抗のない方から、絶対に嫌という人まで、
薬に対する感じ方は人それぞれです。更年期障害の原因はホルモンですから、ホルモン剤は確実な治療法です。それでも、嫌だと思いながら薬を飲むと、効果も半減するというもの。お話をするだけでも、症状が改善することもありますし、漢方薬やサプリなど別のアプローチも考えられます。
どうぞ遠慮なくご希望をお知らせください。
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漢方薬
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漢方薬って効くの?
漢方薬は、一人ひとりの心とからだの状態をあらわした「証」というものによって処方する漢方が決まります。私たち漢方専門医は、問診や脈診、触診などから患者さんの持つ体力や心理状態を測り、その人の証を判断し、漢方薬を処方しています。いわばオーダーメイドで薬を処方するわけですから、 思いのほか効果を感じることができると思います。
更年期障害はもちろん、月経前緊張症や月経異常などの婦人科疾患から、風邪ひきや便秘~高血圧まで漢方で治療することが可能です。昔と違い、現在ではエキス剤といわれる、持ち運びも服用するのにも便利なフリーズドライのお薬です。
また、治療薬として処方する場合には、もちろん保険の適応もあります。
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サプリメント
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エクオール
乳がんの術後の方やホルモン療法がうまく進まないかた、血管の合併症があってエストロゲンが使えない方に朗報があります。 「エクオール」という物質です。 数年前から産婦人科学会でも発表があり、きちんと効果が証明されている物質です。 ホルモンがその力を発揮するためには受容体という鍵穴に結びつかなくてはなりません。 鍵を開けるにはその鍵穴と鍵か合わないと開かないように、女性ホルモンのエストロゲン というカギが結びつく鍵穴はそれに合う形をしています。エクオールは女性ホルモンの鍵穴に合い、エストロゲンとして力を発揮します。 本来のエストロゲンに比べると作用は0.1%から1%といわれていますが、更年期障害の症状を軽くするのには有効です。
私は大豆を食べているから大丈夫!と言われる方もおられるでしょうが、関西の人の7割以上が大豆の成分を有効に使うための腸内細菌を持っていないという実験結果があります。大豆をしっかり食べているのに、少しも症状が楽にならない…などと悩んでいる方にも有効なサプリメントです。
更年期に役立つエクオール
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ソイチェック
大豆イソフラボンを有効に使うための腸内細菌を持っているかどうか、セルフチェックで調べることができます。
エクオール検査「ソイチェック」がそれです。クリニックでも取り扱っていますが、インターネットからでも申し込むことができます。興味のある方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
私もチェックしてみましたが、結果は「-」。エクオールのお世話になっている人の一人です。
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婦人科を活用して更年期を健やかに
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婦人科は女性のための専門医です!
いろんな症状に悩んでいても、婦人科を受診するのは敷居が高いと思っておられる方、婦人科に行ってもホルモン剤が出されるだけでしょ…と思っておられる方、いろんな理由で辛い症状を抱えているのに、婦人科受診をためらっておられる方も少なくありません。私たち産婦人科医は、女性のための専門医です。ホルモン剤を処方するだけ、ではありません。さまざまなアプローチで、皆さんが抱える更年期の悩みを解消するお手伝いをしています。
実際の治療はテーラーメードです。身体に合わせて洋服のサイズを手直しするように、治療も基本の形からいろんなバリエーションを作っていくのです。皆さんのお話を聞きながら、一人ひとりにあった、薬、量、組み合わせ、そして取り入れ方をご提案していきます。
更年期というトンネルには、きちんとケアしていれば必ず出口があります。どのくらい長いトンネルかは人それぞれです。更年期障害による自律神経の乱れを放置し、乱れたまま閉経。かなりのご高齢になっても発汗やのぼせといった、更年期様の症状に悩んでおられるかたにしばしばお目にかかります。もっと早く相談してもらっていれば…と残念に思います。
一人で悩まず、まずは気軽にご相談ください。
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